先日のゼミのPC分解の簡単なまとめ報告
解体作業は想像以上の力作業、想像以上の大雑把さでした。もう使えないPCだとわかってるからこそなせるワザ。
どこが外れるんだか外れないんだかもさっぱりでミシミシと嫌な音を立てながら恐る恐る、それでも力任せに分解していく作業は貴重な体験でした。
解体作業はみんな初めてだったんじゃないかなぁと。面白い体験のできるゼミで嬉しいです。
けっこうぎっしりつまっていたのも解体していくとすっからかんに。
取り外した部品は1つ1つ中身はこんな風なのかと確かめながら並べたりしました。普段よく使うものの内面を見るというのは興味深いですね。
ここからは部品ごとに見ていきます。
①CPU(中央処理装置)
パソコンの中心ともいえる部分、全体の処理や計算を行うまさにブレインです。
パソコンの性能=CPUの性能というイメージがあるほど重要な部位。実際パソコンの性能はCPUに依るものが大きいです。
私みたいな初心者が理解しやすい例えとしては、ありがちですが「仕事をしている人」ですね。「仕事をしている人」の頭の回転が速くて能力が高けりゃ仕事が早く処理できるわけです。マルチコアなんかは並行作業が得意な有用な人材ですね。そしてそんな人材は大概そこそこ金がかかるもんです。
②HDD(ハードディスクドライブ)
データを長期的に保存しておくための部品です。磁気の力で物理的に金属盤にデータを書き込むことで、電源を切ってもデータはそのまま保存され続けます。
大事なデータを保存しておく重要な部品でありながら、衝撃や振動に弱く故障することが多いパーツでもあります。最近はその弱点を克服した「SSD」なんかもあるそうです。
CPUが「仕事をしている人」ならば、その人から見てHDDは「資料室」。たくさんの情報が保管されてますが、別室なのでデータを取りに行くのに少し時間がかかったりします。また容量ももちろん決まっていますが、増設することができたりするわけです。
③メモリ(RAM)
HDDとはまた別の記憶装置。データを電気的・一時的に保存しておく場所で、役割も全然違います。
HDDが「資料室」なら、メモリは「仕事をする人」の「デスク」。「仕事をする人」が作業をするときに毎度毎度「資料室」まで情報を取りに行っていては時間がかかって仕方がありません。なので、仕事に必要な資料や道具は一時的に「デスク」に持ってきて効率よく仕事を進めようというわけです。メモリの容量が大きい=「デスク」が広いといったところ。「デスク」が広いと一度にたくさんの仕事道具を持ち込むことが可能になります。
④マザーボード
パソコンの各パーツを取り付けるための電気配線が施された基板。どんなパーツでも取り付けられるのかというとそうではなく、専用のはめこみ部分がついているのでパソコンにどんなパーツを付けられるかはマザーボードによります。パソコンの最大性能、拡張性や将来性などを決定しているといった面でもパソコンの本体と言えるでしょう。
例えるなら「会社」本体でしょうか。「仕事をしている人」「資料室」など様々なものを内包し、「会社」によって行われる仕事内容は限られてきます。
⑤グラフィックボード
綺麗な画像や映像を画面へ出力するためのパーツです。画面解像度や描画速度を向上する働きがあります。3Dゲームなどには必要不可欠ですが、必要のない人には全く必要ない、上記の部品たちとはまた一味違ったパーツ。
言うなれば「専門家」のような部品、この場合は「絵を描く専門家」。必ずどの「会社」にもいなければならない人材ではないのですが、必要な人には超重要だったり。「仕事をする人」がいくら頭の回転が速くても専門職まではこなせるわけじゃありません。こういった「専門家」は能力が高ければ高いほどお金がかかったり、大きな作業場を与えなくてはならなくて(物理的に嵩張る)、更には他より厚かましい面(電気を食う)があったりします。
以上、部品の紹介でした。
当たり前のようにもっともっと部品はあり、その多くの部品があって初めてあんな便利なものが動いているんだと改めて実感しました。
今度のPCの組み立てでは今回のような大雑把な作業が許されないので少し不安だったりしますが、それ以上に楽しみにしています!